マンガの最近のブログ記事
本日は漫画喫茶で夜を過ごしております。
さて、前々から読みたかった漫画『もやしもん』ですが、
ついに一通り読み終えました。溜読みするにはちょうど良い量。
・さくっと感想。
農大を中心に繰り広げられる、けっこう些末などたばたが中心となる。
大学社会における一種の閉鎖感がよい雰囲気を出している。
樹教授による日本酒講義は一聴の価値あり。
・少し掘り下げて。
作者は菌にも人格を与えている。作中人物は菌に右往左往しているが、菌はただ生活をしているだけなのである。これは金子みすず的な思想と共通する物がある。菌達が時折見せる「コロニー構想」と、大学は学外社会とは別の自治独立を機能するべき、という樹教授の思想が、オープンソースコミュニティに近しいような気がする。
・作者、石川雅之にもふれて。
作者、石川雅之を初めて知ったのはモーニングに連載された『週刊石川雅之』である。画風は今風でいてさっぱりとしていて好感が持てた。作品自体のストーリー展開は見事であると思えた。言ってみれば作品がキレていた。
作者の描く女性は全て「ツンデレ/女王系」に見える。いや、いいことだよ。石川雅之 - Wikipediaによると『プラネテス』の幸村誠と交友があるらしい。
ともに理系的な一面を持つ漫画、というだけでなくシリアス部とギャグ部との間も同じ感覚を持っているように思える。両作品好きな僕はこの交友関係を聞いて(見て)納得。
最も上記の<シリアス部とギャグ部との間>というのは最近のマンガにみえる特徴ともいえるものなので一概にはいえませんけどね。
・原作がどこまで進んでいるか知らないが勝手に予想。
蛍の性別についてだが、男→ゴスロリ女装と単行本ではなっている。予想でしかないし、実際にはモーニング紙上ではもう答えがでているのかもしれないが、一応考えてみたので言ってみる。
酒蔵にとって女性は不浄のものである。女性には生理があるし、なにより酒蔵には「松尾様」と呼ばれる女神がいて女性に対してヤキモチを焼き腐造させてしまうという言い伝えがあるから。
そこで蛍の両親は実は女である蛍を、戸籍上男にして、かつ実生活でも男として育ててきたのではないか、と思うのです。これ物語が進展して発覚してたなら赤面だなあ。
講談社 (2008/02/22)
講談社 (2001/01)

惑い子たち
放浪者を通して見た宇宙開発と21世紀後半の人類のあり方
なかなか自己を追及して世界を定義してくれます。恒例の漫画喫茶シリーズです。
最近野球漫画にはまりつつあります。
『Dreams』
『砂漠の野球部』
『おれはキャプテン』
が面白いです。

Dreamsは、七三太郎と川三番地のコンビで、絵には難がありますが、悪たれ感が気持ちよいのです。なんかちばてつやのエッセンスを持っているなーと思っていたら、単純に原作者の七三太郎は兄弟、川三番地は元アシスタントという系譜なのでした。どおりでどおりで。
一巻で主人公の久里が行儀良くしようと心がけているところなどは、『おれは鉄平』で上杉鉄平が東台寺学園を受験した時と絵柄がかぶるのでした。
弱小校を舞台にした野球漫画は多々ありましたが、これもまた例に漏れず。

こちらもこちらで、リズムよくぶっとんだ野球ドラマを展開しており笑える砂漠の野球部。
なによりもキャラが立ちすぎ。
一番好きなのは福永高志『フク』であります。デブなのに足が速い。彼が打席に立つ度に入る注釈が面白いです。
もうひとり好きなキャラは小宮政志『タイガーマスク』であります。彼が外野で球を捕ったときのワクワク感はたまりません。
コージィ城倉といえば
野球に関してこっちはこっちでもっと面白いおれはキャプテン。
なによりもリアルであることが、一番。部活動の域を超えていないあたりがよいです。これもまた、「ちばイズム」を継承しておりますね(ちばあきおの方)。
ずっと頭にもやもやしていたものが今まとまった。
猫耳の開祖→大島弓子『綿の国星』
だお系舌足らずの開祖→水森亜土
猫耳とだお系舌足らずの融合→桜玉吉『しあわせのかたち』べるの
ファミコンソフトのパロディがメインだったので、必然とキャラクターはコスプレになるし。
桜玉吉はすごいや。
RAINBOW-二舎六房の七人 をまたまたマンガ喫茶で読んでいた。
どうやら僕はこういう戦後の面影を残す作品が好きなのである。
麻雀放浪記といい、このRAINBOW-二舎六房の七人といい、
彼らは無頼なのである。
正確には無頼にならざるを得なかったというべきだろう。身寄りもなく、なんの力も持たない彼らが、
戦後の混沌とした中で不条理な権力に対抗して生き抜いていくために、どうしても犯罪を犯してしまう。それはしょうがないことであったのだろう。無頼にならざるをえず、しょうがなくピカレスクなのだ。
これにひきかえ、戦中を生々しく描いたはだしのゲンなんかは好きじゃない。これは単純にエンターティメント性に欠けるからである。
リアルな作品が好きである。しかし、エンターティメントをともなってこそのリアルである。
単純につまらない日常を描いた私小説がくそくらえなのと一緒の理由で、(そこまでひどくもないが)はだしのゲンは嫌いである。グギギ。
恒例のマンガ喫茶シリーズである。今回は『め組の大吾』である。
ファイアーマンとしての誇り云々とかそういう話はどうでもよくて、
登場人物トラウマありすぎ!というのが率直な感想。
ほんとの現場があんなにトラウマレスキュー、消防士だらけだったら、
助かるもんも助からんじゃろうに。
マンガとしてはいい感じだったのに最終的に尻切れトンボな感じが否めない。
燃やすだけ燃やし尽くしたので、海外に行きました。もちろん燃やしました。
でも誰一人死にませんでした。っていう感じ。世界の中心で愛を叫ぶ的な、
ご都合主義を感じました。はい。
けどね、マンガだからそれでいいんだよ。すっごい面白いマンガだと思う。
これは万人受けするし、なにより絵が少しずつうまくなっているのがよいわけだ。
だから単行本最終巻の表紙が、まるで他人が描いたようになっているのも秘密だ。
先日練馬のマンガ喫茶で6時間くらい過ごした。
夜は長時間のパックがあるのでマンガを集中して読むならお得である。
マンガ喫茶といえばジュース飲み放題というのは当然のサービスで、
僕の場合、コカコーラが基本であるのだけれど、リアルゴールドのその色にひかれ、
最近は併用してしゅわしゅわしている。
さて、感想。
相原コージの『ムジナ』がすごかった。
あの実験シリーズもさることながら、根底に匂い立つ泥の香りの存在は、
巨匠白土三平の『カムイ伝』のように、忍者のリアルにこだわった作品である。
『カムイ伝』のように特殊部落で生きる人間たちの悲喜こもごもも、
しっかりと描かれながら、しかしその一方で飽く迄もギャグを取り入れていくこと。
これは大変に難しいことである。が、相乗効果でどちらも成功させていることに驚く。
ベタの組み合わせが功を奏した。
1巻から2巻までの跳頭のフリの長さにばっちりとはめられてしまった僕なのでした。
おすすめするかしないかでいったらおすすめである。
けれど、人は間違いなく選ぶでしょう。





