原作も読んだ森博嗣の同作品を押井守が映画化。
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そして以下感想(ネタバレ含む可能性あり)。
・主人公ユーイチ(ユーヒチ)の上官であるクサナギの声質が少し気になった。
僕の完全な主観です。確かに無機質、無感情のキャラではあるんだけど、
それをナチュラルに演じられる声優を起用して欲しかったな。
作った無機質は鼻について感じられた。
これに関しては「いや、なにいってんだよ。よかったよ」という声があることを僕は信じたい。
・デジャヴュの克服。
物語後半に仲間が一人、対抗勢力の会社機に撃ち落とされます。
白髪の彼には、新聞を読み終えた後、新聞紙を折り目正しく折るくせというか仕草があるのですが、
彼の補充人員として配属された新人にも同じくせ、仕草があるのでした(死んだ彼よりも一回折る回数が多い)。
しかも見た目も白髪ということで、ここで既視感がユーイチと<<観客>>に同時に訪れます。
そしてユーイチの正体が暴かれます。
おなじことの繰り返しなのではないか? という疑問。
これが結局のところこの物語の肝であり、
<<おなじことの繰り返し>>という規制のなかであがけ、というのが監督の真意なのでしょう。
・『ドグラ・マグラ』を引き合いに出して。
夢野久作の渾身の大作『ドグラ・マグラ 上・下(ともに角川文庫)』が森博嗣の愛読書であることは、
ファンにしてみれば有名な話です。その影響が今作品に反映されているような気がしたので。
『ドグラ・マグラ』の主人公呉一郎において、モヨ子との許嫁関係を認めることは<<死>>を選ぶことと等価になります。
それは今作品における主人公ユーイチとある女性との関係に似ているような気がします。
ユーイチと女性の二人の関係はいつまでたっても変わらないもので、ずっと永遠にこのままなのか、と堕落の愛を予感させるほど、『スカイ・クロラ』では深刻に扱われているテーマでした。
「殺されたい? それとも殺したい?」というのもまた、夢野久作『冗談に殺す』の中にある「……殺しても……いいのよ」という台詞と同じものを感じます。でも、これは映画とはあまり関係ない話題だなー。
・最後に。
ちゃんと最後までみろって!
エンドロール始まって席立ったら、意味ねーから。
///追記
ドグラ・マグラが青空文庫でいつの間にか読めるようになってました。
軽く読むにはちょうどよいかと思います。
Web 上ですべて読むのは、ただでさえ読むのが辛いと言われるこの作品の過酷さを五割増くらいにするのではないか、と思うけれども。
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